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ミヒャエル・コルスティックのカバレフスキー

とにかく絶賛するしかないコルスティックのカバレフスキーの演奏。
それを紹介していきます。

ピアノ協奏曲全集
協奏曲1〜4番、シューベルトの幻想曲の管弦楽付き編曲、歌曲「学生時代」の主題による狂詩曲を全部収録した全集。
協奏曲第2番は初版の楽譜を使ってると思います。
協奏曲全集は他にキャサリン・ストットというピアニストも出してるのですが、そちらは1〜4番のみ。
ストットのは第2番が改訂版の楽譜を使ってますが、第2番改訂版の演奏はニコライ・ペトロフがいいと思います(ライブ演奏なのでミスはありますが)。
で、コルスティックの全集はとにかくすごい。彼のシャープな音色がカバレフスキーによくマッチしてますし、
技巧的に難しい(特に第2番)カバレフスキーの協奏曲を見事に弾きこなしてる。
表現力も申し分ないですし、オケとの息もぴったり。
カバレフスキーの協奏曲は録音が非常に少なく、現時点ではこの全集を超えるものは出てませんが、
若手のピアニストにカバレフスキーに挑んでもらい、是非とも超えてほしい、というかカバレフスキーの録音自体が活発になってほしいです。

ピアノソナタ全集
ソナタ1〜3番、ロンドop.59、レチタティーヴォとロンドOp.84を収録。
協奏曲と比べて親しみにくい曲調(特に1番)ですが、コルスティックが演奏すればそんなの関係ない。
簡単に言うとプロコフィエフのソナタが更にモダンになった感じです。
3曲全部長調で書かれていますが、長調の陽気な明るさのようなものは感じられません。
というか一応調性はわかるんだけど、かなり不安定です。それに転調も多い。
しかしコルスティックはそんな音楽も理解しています。
ここでもシャープな音色で弾いていて、やはり曲とマッチしている。
緩徐楽章は歌い上げるので、聴いてて心地いい…と感じるのは僕みたいな一部の人。大半の人はわけがわからないで終わってしまいます。
カバレフスキーのソナタは、2番と3番はあのホロヴィッツが弾きましたが、それでも録音が少ないのが現状。
協奏曲と比べると曲が理解しにくいので、まあ仕方ないと思います。僕は好きですけど。
で、おまけが素晴らしいんですよ。ロンドop.59。
調性がはっきりしてる音楽で、燃えるような急速な曲なのでロマン派の曲までしか受け付けないような人でも受け入れられると思います。
この曲はコンクールで弾く人も居るようで、コンクールで弾きたい方はこれをお手本にしましょう。
とにかくかっこいいので、この曲のためだけにこのアルバムを買ってしまうのもありなぐらい。
iTunes Store等でこの曲だけ買ってもいいでしょう。
そんでもってコルスティックを超える演奏に出会えない。というかコルスティックの個性がこの曲にマッチし過ぎてて、
これを超えるのは難しいんじゃないかな。と思ってたり。
レチタティーヴォとロンドは穏やかなレチタティーヴォと激しいロンドが何度も入れ替わる曲ですが、この曲は理解できませんでした(おい)。
ただしロンドの部分はすごくかっこいいです。

2019/08/21